技術資料

ステンレスホッパーの曲げ加工に影響を与える属性

ステンレスホッパーはその形状の特性から必ず曲げ加工が必要となります。

特に当社では溶接+仕上げよりも、品質面(衛生面)、価格面において曲げ加工の方が

優位性があると考えています。

一概に曲げ加工と言っても実は様々な要因で品質にばらつきが出ます。

曲げ加工に影響を与える属性を理解し、加工することでばらつきの少ない高品質な加工を実現できます。

 
 曲げ製品の評価
曲げ製品の評価は、「質」と「量」に分けられます。
そして、寸法精度・角度精度、「品位(きず、そり)「生産性」といった曲げ製品に求められるもの全てに影響を与える属性を無視することができません。
影響を与える5大属性
曲げ製品の「質」の評価のひとつに、寸法精度・角度精度があげられますが、この寸法精度・角度精度に影響を与える属性は1.機械属性 (どんな機械を使って)
2.金型属性 (どんな金型を使って)
3.材料属性 (どんな材料を使って)
4.加工属性 (どんな加工方法を使って)
5.環境属性 (どのような環境で)

の5大属性に分類されます

伸び値・角度への影響度
 5大属性の中でも大きく影響する度合いを示した例が下記のグラフです。

SPCCの場合
伸び値への影響度合い(詳細)
伸び値への影響度をもう少し詳しく見てみると◆ 板厚変化の影響度合いが大きい
◆ 材質の違いの影響度合いも大きい
◆ 金型各部の仕様により伸び値もかなり変化することがわかります。
影響が一番大きい要因
寸法精度、角度精度ともに影響が一番大きいのは材料属性の板厚のバラツキでした
寸法精度向上のポイント
板厚、材質(材料定数)、金型仕様についてより緻密に対応する事が、寸法精度向上のポイントであることがわかります

2016年2月18日

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