VA・VE事例集

段差形状をプレス成形することによる工数削減のポイント工数削減による事例

上図のように綺麗な段差がある部品の製作する場合、真ん中に穴が空いた2枚の板材を全周溶接で接合することで段差の形状を製作します。この場合は、全周溶接が必要な上に、溶接歪みの修正に工数が掛かりますのでコスト高の製作方法となります。

段差を全周溶接する場合には、溶接と歪み修正のために工数がかかりますので、可能であれば別の方法を検討する必要があります。一つとして、段差形状の簡易金型にて、プレスする方法があります。これにより、中央部に綺麗な段差形状を得ることができ、工数削減によるコストダウンとなります。

板金加工では、溶接加工を多く用いますが、歪の修正および外観の仕上げと、付随する工数がかさみますので、可能な限りプレスによる成型に置き換えることが出来れば、コストダウンに直結します。ただし、治具の製作にはコストがかかるため、生産数量に応じて適切に判断する必要があります。

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